こんにちは!防災小町です。
今回は、最近よくメディアやネットでよく聞くようになりました
首都直下型地震って詳しく知らない人も多いと思います。
ちょっとその前に、30年以内に70%の可能性で起こると言われている
首都直下型地震ですが、1703年元禄関東地震および1923年大正関東地震とは
まったくの別物です。
この二つの地震の震源地は、相模トラフといいます。
場所は、下の画像のとおりです。
画像:ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/201908/280155/ より引用
大正関東大震災は、犠牲者の多くは焼死でした。
大規模な火災が発生すると周囲から空気を取り込んで上昇気流が発生し、
炎を伴った旋風になる火災旋風も発生しました。
地震発生が昼食の時間帯だったため、各地で火災が発生しました。
当時、能登半島付近にあった台風が、関東全域に強風をもたらしたため、
旧東京市内の43%を焼失し、46時間後に鎮火しました。
犠牲者は約10万5000人(東京府約7万人、神奈川県約3万3000人など)、
犠牲者の9割は焼死でした。
また、静岡県熱海市では7~8m、局地的には12mの津波が襲い、
多数の犠牲者が出ました。
では、首都直下型地震とは?
下の画像を見てください。
画像:生き残れ。Annex http://hurry911.cocolog-nifty.com/survive/2012/11/post-839f.html より引用
南関東付近の地下では、3つのプレートの三層構造になっており、
5つの地震の発生が起こる可能性があります。
①ユーラシアプレート内の浅い断層が動く地震
②ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界で起こるプレート境界型地震
③フィリピン海プレート内で起こるスラブ内地震
④フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界で起きるプレート境界型地震
⑤太平洋プレート内で起きるスラブ内地震
※沈み込むプレートをスラブといいます。
このうち、いわゆる『首都直下型地震』として被害想定されているのは、
②ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界で起こるプレート境界型地震です。
最大震度は7に達する可能性もあるとされています。
想定される地震が最大規模で起きた場合、東京都内、埼玉県、茨城県南部、千葉県北部、
神奈川県東部などで最大震度7~6強に達する恐れがあります。
2つのプレート(フィリピン海プレート・太平洋プレート)の厚みや境界が
はっきり分かっていません。
また、地中の活断層がずれても関東ローム層という火山堆積物などが積もっているので、
地表に断層が現れません。
実態はあまり分かっていないが、地震は物凄く起きやすいというのが現実です。
首都直下型地震の首都=東京ではありません。
首都圏という意味です。
首都圏のどこかが震源地となるため、震源地の場所によって各県の被害想定が異なります。
各自治体では地震ハザードマップを震源地ごとに作成しているところもありますので、
一度は自分の住んでいる地域や職場などの場所の地震ハザードマップを確認しましょう。
ウェザーニュース、著:福和伸夫「必ずくる震災で日本を終わらせないために。」より一部引用