【こまちコラム】えっ!?まだその防災やってるの?①

 

こんにちは!防災小町です。

近年多発する様々な自然災害。50年に1度、

100年に1度と言われていた暴風雨災害が起こり、

各地で深刻な被害が出ているニュースを頻繁に見るようになりました。

台風、水害、猛暑、大雪などの自然災害は天気予報である程度予測がつきます。

早めの避難や対策で減災することも可能ですが、地震だけは予測がつきません。

最近では、熊本や北海道、大阪などで大きな地震がありました。

今後は首都直下型地震や南海トラフ巨大地震など、

いつどこで大地震が起きても不思議ではありません。

「地震被害」の画像検索結果

いつ起こるかわからないので、普段から常に防災対策をしておくことが重要です。

ただし、その防災対策も正しいものではなくては意味がありません。

これまでは『これが常識』と言われていたことが『今では間違い』だったり、

今まではよかれと思っていたことが実はやってはいけないことであったりと、

防災の常識も日々変化しているのです。

今回は『昔と今で大きく変わった防災意識』をご紹介いたします。

(注意)あくまでもこれが正解ということではありません。

実際の被災状況に合わせて臨機応変に対応してください。

 

〇地震が起きる前の準備

・いつ地震が起きても水不足に困らないように日頃からお風呂の水を溜めていませんか?

お風呂の水を溜めて使うのは危険です。

お風呂に入った後の水は1日でレジオネラ菌など様々な菌が100万倍にも繁殖するので、

それが原因で感染症を引き起こす危険があります。

実際に2016年の熊本地震の際、

溜めていた水からノロウイルスや食中毒になった可能性があります。

ですので、溜めるのではなく、普段から飲料水や生活用水を備蓄しておくことが重要です。

また、お風呂の水をトイレの水に使用するという方もおられますが、

これにも危険があります。地震によって下水管が壊れていたりすると流した水が逆流したり、

マンションなどの集合住宅などでは下の階に汚水が溢れる場合がありますので注意が必要です。

賞味期限切れの備蓄水も立派な生活用水となります。

期限が近いから飲んでしまおうだけではなく、

いくつかは生活用水として備蓄することをおすすめします。

未開封ならば数年はお風呂の水より安全です。

また、マンションなどの高層住宅では、上の階にいくほど揺れでお風呂の水が溢れます。

災害時ではないのですが、小さいお子様いる家庭ではお風呂の溜め水はとても危険です。

目を離した隙に子供が溺れる事故が近年多発しているからです。

年齢別にみて、0歳から4歳までの子供の死亡原因のうち、

不慮の事故は毎年上位にあがっているのです。

そして、不慮の事故のうち溺死・溺水が20%を占め、

そのうち風呂場での事故が半数という状況です。

省庁のHPでは、「ちいさい子どもがいる家庭では浴槽に水をためない」と

はっきり明記されています。

「平成29年 我が国の人口動態」(厚生労働省)より引用
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf

 

〇地震が起きた直後にとるべき行動

家に居るときに大地震が起きたら直ちに外へ避難するというのは

今までの常識だったのですが、すぐに飛び出してはいけません。

すぐ外へ避難するというのは1078年に起きた宮城県沖地震がきっかけです。

この地震で多くの建物が倒壊し多くの人が下敷きになる被害がでたからです。

震度6~7クラスの大地震でも建物が倒壊せず、

少なくとも人命を損なわないような強度が必要とされ、

1981年6月1日に施行された改正建築基準法では、

それ以前の耐震基準から大幅な見直しが図られました。

建物が頑丈になり崩れる危険性よりも外へ出て落下物により怪我等をする

危険性のほうが高いため、飛び出さず家の中にいたほうが良いと言われています。

家に居るときには、どこに避難したら良いのでしょうか?

耐震シェルターやレスキュールームなどを自宅に備えている方はまだまだごく一部です。

昔はトイレが安全と言っていましたが、

最近の建物では柱が使われていないものが多いので

ドアの歪みなどで閉じ込められる危険があります。

倒れる物がなく、柱に覆われている玄関が今では安全と言われています。

すぐに逃げられるようドアを開けて逃げ道を確保することが大事です。

特にアパートやマンション等の玄関のドアは鋼鉄製ですので、

建物が歪むと開かなくなる可能性があります。

ですが、これらは緊急地震速報で揺れるまでの時間がある場合に限ります。

直下型地震ですと急に揺れるので、その時はその場で命を守る行動をしてください。

※命を守るダンゴムシのポーズは周りが見えなくなる、

身体の大切な箇所を守れないなどの理由でやめた方がよいです。

知っトクですが、家の外ではガソリンスタンドが安全です。

消防法や建築基準法の厳しい基準で建築されているため頑丈で安全な場所です。

周りの壁が防火壁で囲まれているため、炎が外から入ってきません。

災害対応型給与所という所には太陽光発電や貯水設備などもあります。

近くにあれば逃げ込むことを覚えておいてください。

無ければ命を守る行動を。

 

〇地震が起きたらまずは火の始末!

今は火の始末は揺れがおさまってから。

まずは『火の始末を!』と言われるようになったのは

1923年に起きた関東大震災がきっかけです。

当時、お昼時に起きた地震によって台所の火が燃え移った火災で死者が増大しました。

しかし、1997年から都市ガスやプロパンガスなどすべてのガスメーターは

震度5以上で自動的にガスを遮断するようになっていますので、

すぐに火の始末をせず、揺れがおさまってからで大丈夫なのです。

慌てて止めに行くと、火にかかっていた鍋ややかんで火傷をすることがありますので、

揺れがおさまってからにしましょう。

長くなりましたので、続きは次回。

防災で陥りがちなのが、これをしたら安全やこの行動をしたら安心などの押し付け防災です。

本当に大丈夫なのか?もっとこうした方が安全ではないか?

など自分で防災を考える力で防災力を高めましょう!

 

防災は最新の情報を! by 防災小町

P.S. しかし、この世はトンデモ防災だらけ……。