山下文男さんを紹介

山下文男さんをご存知でしょうか?

山下文男さんは生まれる前に明治三陸地震津波で親族9人を失い、小学校3年生の頃には昭和三陸地震津波を経験した人物で、津波研究家地震のことを精力的に調べ、それを本にまとめて、世の中に発信し続けました。
1991年発行の『津波ものがたり』が有名です。

それから20年、2011年3月11日、山下さんは陸前高田市で被災した10月下旬、取材に来た地元の新聞記者に対して一言
「もう、津波のことは思い出したくない」
今まで津波を語り継いできた山下さんとは思えないほど弱々しい言葉でした。

しかし、その脇には今後の日本の防災を題材とした資料を話を続けていく内に、山下さんは語気を強めながらくり返し訴えました。
「最良の対策は高台移植だ。それなら、てんでんこにならない」
津波てんでんこ(自分の身は自分で守る)を主張し続けた山下さんらしい言葉だった

昔、津波を経験した人がこうして現代まで語り継いだ
今度は自分たちが未来に語り継がなければならない

『他の人は気にせず逃げなさい、命をもっと大切に』

親族を亡くしながら、それでも津波てんでんこを主張し続けた山下さん
2012年末に亡くなってしまいましたが、どうかその教訓を心の片隅に置いといて欲しい。

山下文男さんについて詳しく知りたい方は、Wikipediaを参照してください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E6%96%87%E7%94%B7