【こまちコラム】学校防災関係者必見!学校の訓練は間違いだらけ?

 

ほとんどの学校で行われている防災訓練ですが、中には必ずしも正しいと言えないことを教えていたり避難にかかった時間をはかるなど必要のないことに力を入れている学校も見られます。

学校での防災教育は非常に重要ですが、命を守ることに繋がらなかったり生徒を危険な目に合わせる可能性がある教育を行っている場合もあります。

 

今回は学校の防災訓練について、改善すべき五つのポイントについて解説いたします。

 

【机の下に入る】

地震が起きたら必ず机の下に入る」と習った人も多いと思いますが、必ずしもこれが正解とは限りません

もちろん教室で授業を受けている時であれば机の下に潜るのが正解でしょう。しかし、学校の中では机がない場所で地震が発生することもあります。

廊下にいるとき、掃除中。休み時間など。全員が机の下に入れないという状況はいくらでもあります。

また理科室での実験をしているときや家庭科室で包丁を使っている時は机の下に入ることが正解なのでしょうか?

教室で授業を受けている時に机の下に入るのは命を守るためにそれが最善だからです。

「机の下に入る」という行為が危険だと判断したら机の下に入らないという選択を取る方が正解です。

机の下に入るには、落ちてくる物、倒れてくる物、移動してくる物から身を守るためですので、椅子などで代用することも可能です。

 

【校内放送が入る】

学校の防災訓練でありがちな放送が「揺れがおさまりました。避難してください」というものです。中には、実際の地震の時も放送で指示が入ることになっている学校もあります。

しかし、よく考えてみてください。地震が発生した時は、職員室などでも人が動けないような揺れに襲われます。さらに書類が落下したり、机が移動したりして通路を塞いでいる可能性もあります。

放送する場所にたどり着いたとしても停電していたり、地震で機械が壊れていたりして放送できない可能性もあります。

放送できたとしても全ての教室に届くとは限りません。スピーカーが壊れていれば、その教室には情報を届けることはできなくなります

学校の防災訓練で大事なことは指示がなくても動けるようにすることです。

本番で実現不可能なことを訓練に組み込んでも意味はありません。

 

【すぐに外に避難】

学校で地震が起きたら、校庭に避難する」と当たり前のように思っている人も多いのではないでしょうか?

しかし、ほとんどの場合すぐに外に避難する必要はありません

地震発生直後はケガ人出ている可能性もあります。

ガラスなどが散乱していて移動する方が危険な可能性もあります。

雨が降っている可能性もあります。

暑い日や寒い日は長時間外にいることで体調を崩してしまう可能性もあります。

また、大きな地震の後は断続的に余震が続くため大人数が同時に移動すること自体が危険です。

もし階段に多くの児童・生徒が殺到している時に再び大きな地震が起きたらどうなるでしょうか?

全国の学校の9割以上は耐震化が完了しているため倒壊することはありません

火災の時は、すぐに避難する必要があります地震の時は外に避難することよりも、その場で身を守ることの方が重要です。

 

【避難にかかった時間をはかる】

地震の時はすぐに外に避難する必要はないことを紹介しましたが、状況によっては避難が必要になる可能性もあります。

また、火災が発生した時は今まで通り外に避難する必要がありますが、日本の避難訓練で必ず言っていいほど行われていることが避難にかかった時間をはかるというものです。

避難訓練と言えばこれ、と言う人も多いのではないでしょうか?

しかし、この行為には何の意味もありません。

避難で大事なことは1分1秒でも早く避難することではなく、全員が無事に避難することです。

多くの学校では「前回よりも10秒早かった」「30秒も遅くなった」というようなコメントがありますが、これは訓練で大切にすべきことを間違えた発言です。

場合によっては少し時間をかけて遠回りした方が危険が少ない可能性もあります。

もし、実際に避難する時でも避難にかかる時間を意識するのではなく最も危険が少ない方法で避難することを優先してください。

 

【防災頭巾】

いまだに多くの学校で採用されていますが防災頭巾はほとんど意味をなしません

そもそも防災頭巾は戦時中に火の粉や騒音から頭などを守るために作られたもので、強い衝撃から頭を守るためのものではありません。

中には、著しく衝撃吸収性のが低いものもあり、防災頭巾をつけていない状態とほとんど変わらないものもあります。

防災頭巾はあくまで、火の粉や軽い落下物から身を守るためのものであって、重たい物が落ちてきたら身を守ることはできません。

本当に頭を守ることが目的ならば、折り畳み式のヘルメットの方が効果があります。

いざという時には防災頭巾とは比べ物にならないくらいの効果を発揮します。

 

学校の防災訓練の中で必ずしも正しいとはいえないこと必要のないことを紹介しました。

防災訓練で完璧を求める必要はありません。防災訓練は問題点を見つける時間です。

自分が通っている学校、自分の子供が通っている学校の避難訓練が本当に意味のあるものか確認してみてはいかがでしょうか?

 

引用元
人が死なない防災 / メインチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=VF3thMwE_HU&list=WL&index=24&t=46s