災害時の同調性バイアスとは?
同調性バイアスとは、集団の中にいると、周囲の人の行動や意見に影響を受けて、自分の意見や行動を変えてしまう心理的な傾向のことです。
災害時にも、同調性バイアスが働くことがあります。
たとえば、地震が発生したときに、周囲の人が慌てて逃げ出すのを見ると、自分も慌てて逃げ出してしまうことがあります。
また、津波警報が出ているときに、周囲の人が海岸に残っているのを見ると、自分も海岸に残ってしまうことがあります。
同調性バイアスの具体例
・地震が発生した際、周囲の人々が避難せずに家の中に留まっていると、自分も避難せずに家の中に留まってしまう。
・津波が発生した際、周囲の人々が海岸に近づいていると、自分も海岸に近づいてしまう。
・火災が発生した際、周囲の人々が逃げ遅れていると、自分も逃げ遅れてしまう。
同調性バイアスは、災害時だけでなく、日常生活でも起こることがあります。
たとえば、職場で誰かが「この服は似合わない」と言ったら、自分もその服を着なくなったりします。
また、学校で誰かが「この食べ物はおいしい」と言ったら、自分もその食べ物を食べたくなったりします。
災害時の同調性バイアスへの対策
同調性バイアスは、人間が持っている自然な心理的な傾向です。
しかし、同調性バイアスが強すぎると、自分の判断力を失い、危険な行動につながることもあります。
そこで、同調性バイアスを防ぐためには、以下のような対策を心がけましょう。
・周囲の人の行動に惑わされず、自分の判断で行動すること。
・事前に避難計画を立てておき、いざという時に冷静に行動できるようにすること。
・家族や友人と連絡を取り合い、お互いの安否を確認すること。
まとめ
同調性バイアスは、私たちが周りの人と円滑にコミュニケーションをとるために役立つこともありますが、場合によっては、誤った判断や行動につながることもあります。
同調性バイアスを防ぐためには、自分の意見や考えをしっかりと持ち、周りの意見に流されないようにすることが大切です。
また、自分の周りの人々の意見や考えを尊重し、理解しようとすることも大切です。