熊本県の方言「あとぜき」

熊本県の方言「あとぜき」とは

あとぜき」は、熊本県の方言で、「開けた戸を閉めましょう」という意味です。

「あと」は「後に」を意味し、「ぜき」は「塞ぐ」を意味します。つまり、「あとぜき」は、「後に塞ぐ」という意味で、開けた戸を閉めて空気を遮断することを意味します。

「あとぜき」は、熊本県内では広く使われている方言ですが、他の地域では使われていません。
そのため、熊本県出身でない人にとっては、意味がわからない方言かもしれません。

「あとぜき」の由来

「あとぜき」の由来は、諸説あります。

一つの説によると、「あとぜき」は、古語の「せく(塞ぐ)」から来ていると言われています。
古語の「せく」は、水を堰き止めるという意味がありました。
そのため、「あとぜき」は、開けた戸から空気を堰き止めて、冷気を遮断するという意味を表すようになったと考えられています。

もう一つの説によると、「あとぜき」は、中国語の「塞(さえ)」から来ていると言われています。
中国語の「塞」は、ふさぐという意味があります。
そのため、「あとぜき」は、開けた戸をふさぐという意味を表すようになったと考えられています。

「あとぜき」の使い方

「あとぜき」は、主に家庭内で使われる方言です。
例えば、子どもが開けた戸を閉め忘れていると、親が「あとぜきせんか!」と言うことがあります。
また、冬に暖房をつけているときに、戸を開けっぱなしにしていると、家族から「あとぜきしなさい!」と言われるかもしれません。

「あとぜき」は、熊本県民にとっては、日常的に使う方言です。
そのため、熊本県を訪れた際には、ぜひ「あとぜき」を聞いてみてください。