地震雲はデマ？科学的根拠とデマの拡散を防ぐためにできること

地震雲とは、地震の前に発生すると言われている雲の形を指します。
近年、SNSなどを通じて地震雲の画像が拡散されることも多く、地震予知の可能性を疑問視する声も少なくありません。

しかし、地震雲の存在を裏付ける科学的な根拠は存在しません。
むしろ、地震雲は地震の前兆ではなく、一般的な大気現象であるという見解が主流です。

地震雲がデマである理由

地震雲がデマである理由は、大きく分けて以下の2つです。

雲は、大気中の水蒸気が凝結してできる現象です。
一方、地震は、地殻のプレートがぶつかり合ったり、ずれたりすることで発生する現象です。
雲と地震は、発生のメカニズムが全く異なるため、地震の前に地震雲が発生するということはあり得ません。

地震雲とされる雲は、巻雲、積雲、層雲など、さまざまな種類の雲があります。
これらの雲は、気象条件によってさまざまな形状をとるため、地震雲と特定することはできません。

地震雲のデマが拡散する理由は、以下の2つが考えられます。

地震は、日本にとって身近な災害です。
そのため、地震に対する不安や恐怖心から、地震雲のような予兆があると信じたくなる人がいると考えられます。

地震雲の写真を加工して、地震が発生する前後にしか見られない雲であるかのように拡散する人もいます。
このような情報は、SNSやインターネットを通じて瞬く間に拡散するため、デマが広まってしまう可能性があります。

地震雲のデマを防ぐために、以下のことに注意しましょう。

地震雲が地震の予兆になるという科学的根拠は、一切ありません。
地震雲を目撃しても、地震が起きるかどうかはわかりません。

地震雲とされる雲の写真を加工して拡散する人もいます。
地震雲の写真を見たとしても、その写真が加工されていないか、きちんと確認しましょう。

地震の予兆は、地震雲のほかにも、地鳴り、海面の異変など、さまざまなものがあります。地震の正しい知識を身につけて、地震に備えましょう。

地震雲は、デマであるということを理解することが大切です。
地震雲を目撃しても、地震が起きるかどうかはわかりません。
地震の正しい知識を身につけて、地震に備えましょう。