迷探偵ルナの防災事件簿 地震対策の闇 第5話(全6話)

迷探偵ルナの防災事件簿

地震対策の闇 第5話(全6話)

ルナは取調官が犯人だと気づいたとき、すぐに行動に移った。

彼女は自分の非常用持ち出し袋からホイッスルを取り出して、大きな音を鳴らした。

彼女は警察署の中にいる他の警察官に助けを求めた。

「助けてください!この人が爆弾テロの犯人です!」

ルナは叫んだ。

取調官は慌てて、ルナに駆け寄った。

「黙れ!黙れ!」

彼はルナの口をふさいだ。

しかし、すでに遅かった。

ルナのホイッスルの音に、他の警察官が反応した。

彼らは取調室に駆けつけた。

「どうしたんだ?何があったんだ?」

警察官の一人が尋ねた。

「この女が爆弾テロの犯人だ!彼女が学校に爆弾を仕掛けたんだ!」

取調官は嘘をついた。

「本当か?証拠はあるか?」

警察官の一人が疑った。

「あるよ!ここにあるよ!」

取調官は写真や鍵やパソコンなどを見せた。

「これらは全部、彼女が仕掛けたものだ!彼女の指紋や足跡やパソコンの履歴が証拠だ!」

「そうか?それなら、どうして彼女は爆弾があると言ったんだ?」

「それは・・・それは・・・」

取調官は言葉に詰まった。

彼は自分の嘘に囚われていた。

「彼女は爆弾があると言ってないんです!彼女は先生が犯人だと言ってましたよ!」

ルナは言った。

「先生?どの先生だ?」

警察官の一人が尋ねた。

「地震対策委員会の委員長である先生です!彼もこの人と同じジャーナリストでした!彼らは共謀して、学校に爆弾を仕掛けて脅迫しようとしたんです!」

「ジャーナリスト?共謀?脅迫?何のことだ?」

警察官の一人が驚いた。

「先生は地震対策委員会の委員長として、学校に耐震工事をさせる計画を立てていました。しかし、その工事費の一部を横領しようとしていました。その証拠を掴もうとしていたのが、先生でした。先生は本当はジャーナリストでした。彼は地震対策委員会の委員長になりすまして、学校に潜入していました。彼は地震予知研究所の発表を利用して、爆弾を仕掛けて学校を脅迫しようとしたんです。彼は学校から裏金をせしめようとしたんです」

「そうなんですか?証拠はあるのか?」

警察官の一人が疑った。

「あるんです!ここにあるんです!」

ルナは自分の非常用持ち出し袋からラジオを取り出して、スイッチを入れた。

ラジオからは、先生の声が聞こえた。

「こちらは地震対策委員会の委員長です。私はあなた方に重要なお知らせがあります。今日の午後三時に、この学校に大地震が起きるという予知がありました。これは地震予知研究所の発表に基づいたものです。私はあなた方に、この学校をすぐに避難するようにお願いします。もし避難しなければ、この学校は爆発してしまいます。なぜなら、この学校には爆弾が仕掛けられているからです。この爆弾は時限装置で作動するように設定されています。時刻は午後三時です。地震予知研究所の発表と同じです。私はあなた方に、この爆弾を解除する方法を教えます。その方法は、私が指定した口座に一億円を振り込むことです。もし一億円を振り込めば、私は爆弾の解除コードを教えます。もし振り込まなければ、私は爆弾の解除コードを教えません。あなた方はどうしますか?一億円を払って、命を救いますか?それとも払わずに、命を失いますか?あなた方は自分で決めてください。私はあと十分で電話を切ります。そのときまでに、一億円を振り込んでください。さもなければ、この学校は爆発します」

ラジオからは、先生の笑い声が聞こえた。

「これが先生の声です!彼が脅迫電話をかけたときに録音したんです!彼が犯人だって証拠です!」

ルナは言った。

警察官たちは驚いて、ルナを見た。

「本当だ!これはすごい証拠だ!」

警察官の一人が言った。

「早く先生を逮捕しなきゃ!」

警察官の一人が言った。

「待てよ!これは嘘だ!これは彼女が作った偽物だ!」

取調官が言った。

「嘘だと?どうしてそう言えるんだ?」

警察官の一人が尋ねた。

「それは・・・それは・・・」

取調官は言葉に詰まった。

彼は自分の嘘に囚われていた。

「彼も犯人なんです!彼も先生と同じジャーナリストでした!彼らは共謀して、私に罪をなすりつけようとしたんです!」

ルナは言った。

「本当か?証拠はあるか?」

警察官の一人が疑った。

「あるんです!ここにあるんです!」

ルナは自分の非常用持ち出し袋からビデオカメラを取り出して、スイッチを入れた。

 

つづく

この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。