愛猫と暮らす私たちにとって、災害発生時の不安はひとしおです。
飼い主さんご自身の安全確保はもちろん、大切な家族である猫の命を守るための準備も怠れません。
しかし、猫は犬と比べて臆病で警戒心が強い動物です。
そのため、災害発生時に慌ててパニックになり、思わぬ事故に遭ってしまうケースも少なくありません。
そこで今回は、飼い主さんの防災対策と、猫の安全確保のためのポイントについて、猫の習性や特性を踏まえた上で詳しくご紹介します。
1. 飼い主さんの防災対策
まず、飼い主さんご自身の安全確保がなければ、猫の安全を守ることもできません。
以下に、基本的な防災対策をいくつか挙げます。
- ハザードマップの確認と避難場所の把握
お住まいの地域のハザードマップを確認し、自宅周辺の危険箇所や避難場所を把握しておきましょう。
- 防災用品の準備
食料、水、医薬品、懐中電灯、ラジオ、モバイルバッテリーなど、最低限必要な防災用品を備えておきましょう。
- 家族との連絡方法の確認
災害発生時に家族と連絡が取れなくなる可能性も考えられます。事前に連絡方法を決めておき、家族と共有しておきましょう。
- 自治体の情報収集
自治体から発信される情報に常に注意を払い、避難指示などがあれば速やかに従いましょう。
2. 猫の安全確保のためのポイント
飼い主さんの安全確保ができた上で、次は猫の安全確保について考えましょう。
以下に、猫の習性や特性を踏まえたポイントをいくつか挙げます。
- マイクロチップの装着
万が一、猫とはぐれた場合に備えて、マイクロチップを装着しておきましょう。
- 首輪と迷子札の着用
首輪には必ず飼い主の連絡先を記入した迷子札を装着しておきましょう。
- キャリーバッグやケージの準備
避難時に猫を安全に運搬するために、キャリーバッグやケージを用意しておきましょう。
- ペット用防災用品の準備
猫用の食料、水、トイレシート、猫砂、爪研ぎなど、ペット用防災用品を備えておきましょう。
- 同行避難の確認
避難場所によっては、猫の同伴が禁止されている場合があります。事前に避難場所がペット同伴可能かどうか確認しておきましょう。
- 隠れ場所の準備
災害発生時に猫が安心して隠れることができる場所を用意しておきましょう。
- 脱走防止対策
普段から猫が脱走できないように、窓やドアに網戸や柵を取り付けておきましょう。
- 猫の性格に合わせた対策
猫の性格や行動パターンに合わせて、個別の対策を検討しましょう。
3. 普段からの準備が大切
上記で紹介した対策に加え、日頃から猫を災害に慣れさせておくことも大切です。
例えば、避難訓練に参加したり、災害時の想定される状況をシミュレーションしたりすることで、猫も飼い主さんも落ち着いて行動できるようになります。
4. まとめ
大切な猫と安全に避難するために、飼い主さんは日頃からしっかりと防災対策をしておくことが重要です。
今回紹介したポイントを参考に、愛猫との安全な暮らしを守りましょう。
環境省「ペットの災害対策」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html