サラリーマンの為のBOB＆EDC講座

現代のビジネスパーソンは、日々の業務に追われる中で、災害対策にまで気を配るのは難しいかもしれません。しかし、災害はいつ起こるかわからないものであり、備えがあるかないかでその後の状況は大きく変わります。そこで今回は、サラリーマンのためのBOB（Bug Out Bag）とEDC（Everyday Carry）について詳しくご紹介します。

1. BOB（Bug Out Bag）とは？

BOBとは、緊急時にすぐに持ち出せる非常持ち出し袋のことです。
主に災害が発生した際、自宅やオフィスをすぐに離れて避難する必要がある場合に役立ちます。
BOBには、最低限の生活用品や緊急対応に必要なアイテムが詰め込まれています。
以下は、サラリーマンが用意しておくべきBOBの基本アイテムリストです。

• 飲料水：最低でも1日分（500ml×2本）
• 非常食：カロリーメイト、乾パン、エナジーバーなど
• 防寒具：フリース、緊急用ブランケット
• 救急キット：絆創膏、消毒液、包帯、常備薬
• ライト：小型のLED懐中電灯、予備の電池
• マルチツール：ナイフ、ドライバー、缶切りなどが一体化したもの
• 衛生用品：ウェットティッシュ、マスク、ハンドサニタイザー
• 連絡手段：携帯電話の充電器、予備バッテリー、緊急連絡先リスト
• 現金：小額の現金（硬貨含む）
• 身分証明書のコピー：パスポート、運転免許証のコピー

2. EDC（Everyday Carry）とは？

EDCとは、日常的に持ち歩くアイテムのことを指します。
災害時だけでなく、日常生活でも役立つツールを携帯することで、緊急時の対応力を高めることができます。
以下は、サラリーマンにおすすめのEDCアイテムです。

• スマートフォン：連絡手段や情報収集に不可欠
• 充電ケーブルとモバイルバッテリー：常に充電を確保
• 小型のマルチツール：ナイフやドライバーなどが一体化したもの
• 筆記具：ボールペン、メモ帳
• 折りたたみ傘：急な雨や日差し対策
• ハンドサニタイザー：手指の消毒に
• 携帯用ウェットティッシュ：汚れた手や物を拭くのに便利
• ポケットサイズのライト：暗い場所での作業や緊急時に
• キーリング付きホイッスル：緊急時に居場所を知らせるため
• 小型のポーチ：これらのアイテムをまとめて持ち運ぶため

3. BOBとEDCの違いと使い分け

BOBとEDCは共に災害時の備えとして重要ですが、使い分けることでその効果を最大限に発揮できます。
BOBは主に非常時に自宅やオフィスから離れて避難する際に持ち出す大きなバッグであり、EDCは日常的に常に持ち歩く小さなツールセットです。

例えば、地震が発生してオフィスから避難する場合、EDCに入れているスマートフォンやモバイルバッテリーを活用し、情報収集や連絡を行います。
その後、自宅に戻れない場合は、BOBに入れている飲料水や非常食、防寒具などを使って避難生活を乗り切ります。

まとめ

災害はいつ起こるかわかりませんが、日常的な備えがあれば、いざという時に冷静に対応できます。
サラリーマンの皆さんも、業務の合間にBOBとEDCの準備を進め、日常的に持ち歩くことで、万一の際に自分や家族、同僚を守ることができます。
日々の少しの努力が、大きな安心に繋がるのです。