• より良い防災施策をご提案いたします。

小町(株式会社防災小町 社長秘書、20代前半の女性)
宮川(フリーの災害ジャーナリスト、40代後半の男性)


司会者
今日は「台風接近!今すぐ始める台風対策」というテーマで、株式会社防災小町の社長秘書、小町さんと、災害ジャーナリストの宮川さんにお話を伺います。まずは、台風が接近する前に行うべき、屋根や外壁の点検と補強についてお聞きしたいと思います。

宮川
台風が近づくと、強風や大雨が予想されます。そのため、まず最初にやるべきことは、家の屋根や外壁の点検と補強です。屋根に関しては、瓦やトタンがずれていないか、ひび割れがないかを確認しましょう。また、外壁にもひび割れや剥がれがないかをチェックします。これらの点検は、普段から定期的に行っておくべきですが、台風が来る前には特に入念に確認する必要があります。

小町
私も実家で台風が来るたびに父が屋根をチェックしていました。昨年、瓦が一枚ずれていたことに気づき、業者さんに補修をお願いしました。そのおかげで、台風の時も安心して過ごすことができました。屋根の補強は自分でやるのが難しい場合も多いので、専門業者に頼むのが良いですね。

宮川
そうですね。特に、屋根の上に登る作業は危険ですから、専門業者にお願いするのが一番安全です。また、外壁のひび割れや剥がれは、風雨によって水が浸入し、家の中にダメージを与える原因になります。これも、見つけたら早めに補修しておくことが大切です。

司会者
次に、窓やシャッターの補強についてですが、宮川さん、これにはどのような方法がありますか?

宮川
窓ガラスは、強風で飛んできたものが当たると割れるリスクがあります。そのため、飛散防止フィルムを貼ることが有効です。また、シャッターがある家庭では、シャッターを閉めておくことも大切です。もしシャッターがない場合は、厚手のカーテンを閉めておくと、ガラスが割れた際の飛散をある程度防ぐことができます。

小町
私の家では、台風が近づくといつも窓に飛散防止フィルムを貼っています。フィルムを貼ることで、万が一窓ガラスが割れても破片が飛び散らないので、安心です。また、シャッターを閉めることで、窓ガラスが割れるリスクも減らせます。特に、台風が夜間に接近する場合は、カーテンを閉めておくことで少しでもリスクを減らせます。

宮川
その通りです。また、窓の周りにある物を片付けておくことも重要です。例えば、植木鉢や外に置いている家具が飛ばされて窓を破壊することもあります。これらを事前に片付けることで、被害を最小限に抑えることができます。

司会者
次に、排水溝や雨樋の清掃と点検についてお伺いします。これも台風対策には欠かせないポイントですね。

宮川
そうですね。排水溝や雨樋が詰まっていると、大雨で水が溢れ、家屋に浸水するリスクが高まります。台風が接近する前に、排水溝や雨樋をきちんと清掃し、詰まりがないか確認しておくことが重要です。特に、落ち葉やゴミが溜まりやすい場所は要注意です。

小町
私も、以前の台風の際に雨樋が詰まってしまい、雨水が溢れ出してしまった経験があります。それ以来、台風が来る前には必ず雨樋の清掃を行うようにしています。雨樋が詰まってしまうと、家の壁にも影響が出ることがあるので、事前にしっかりとチェックしておくことが大切です。

宮川
また、排水溝に関しても、ゴミや土砂が溜まっていないか確認しておくと良いでしょう。排水がうまくいかないと、水が溢れて浸水の原因になりますので、事前の清掃は欠かせません。

司会者
では、家の周りの対策についてお伺いします。台風の強風で家の周りの物が飛ばされるリスクもあると思いますが、具体的にどのような対策をすれば良いでしょうか?

宮川
台風が近づくと、強風で家の外にある物が飛ばされる危険性があります。例えば、ベランダに置いてある物干し竿や、庭にある植木鉢などは、風で飛ばされて窓ガラスを割ったり、他人の家や車に被害を与えることも考えられます。ですから、風雨が強くなる前に、これらの物は家の中に入れておくか、しっかり固定する必要があります。

小町
そうですね。私も毎回、台風が来る前にはベランダの物干し竿を家の中に入れています。また、庭の植木鉢も一時的に屋内に移動させています。以前、台風の強風で植木鉢が倒れ、割れてしまったことがありました。それ以来、しっかりと対策をするようにしています。

司会者
さて、次は非常用持ち出し袋の準備についてです。小町さん、この点についてはどうお考えですか?

小町
台風が来ると、避難しなければならない場合もあります。その時に備えて、非常用持ち出し袋を準備しておくことは非常に大切です。持ち出し袋には、最低限の食料や水、薬、懐中電灯、携帯の充電器など、必要な物を入れておくべきです。また、私の場合は、家族全員の分を用意し、それぞれがすぐに持ち出せるように玄関近くに置いています。

宮川
小町さんのように、家族全員の分を準備することはとても重要です。また、持ち出し袋の中身は定期的に見直すことも忘れないようにしましょう。特に薬などの消費期限があるものは、定期的にチェックして新しいものに入れ替える必要があります。また、季節や家族構成によって必要なものが変わることもありますので、状況に応じて中身を調整することが大切です。

小町
私も、夏と冬で中身を変えるようにしています。例えば、夏場は熱中症対策として塩タブレットを追加し、冬場は防寒具を入れるようにしています。また、持ち出し袋の中には家族の連絡先を記載したメモを入れておくと、万が一、連絡が取れなくなった時に役立ちます。

司会者
非常用持ち出し袋を準備したら、次は避難経路と避難場所の確認ですね。宮川さん、これについてアドバイスをお願いします。

宮川
台風が接近した際、避難が必要になることもあります。そのため、事前に避難経路と避難場所を確認しておくことが重要です。特に、避難場所は台風の影響を受けにくい場所を選ぶ必要があります。また、避難経路も複数確認しておくと、万が一の際に役立ちます。

小町
私も家族で避難経路を確認しています。自宅から最寄りの避難場所までのルートを実際に歩いて確認し、危険な箇所がないかをチェックしました。また、家族全員が同じ場所に避難できるよう、連絡手段を事前に話し合っておくことも大切です。

宮川
さらに、避難時に気をつけるべきこととして、車での移動は避ける方が良い場合が多いです。大雨で道路が冠水している可能性があるため、徒歩での避難が安全です。また、夜間の避難は特に注意が必要で、懐中電灯やヘッドライトを持参するなどの準備が求められます。

司会者
台風接近時には防災情報の収集と家族間の連絡方法も重要になりますね。この点についてはどうでしょうか?

宮川
台風の情報は刻々と変わるので、最新の気象情報や自治体からの避難指示などを常に確認することが大切です。テレビやラジオ、インターネットを活用して、最新情報を得るようにしましょう。また、家族間の連絡方法も事前に決めておくことが必要です。例えば、電話が繋がりにくい場合に備えて、メッセージアプリやメールでの連絡方法を確認しておくと安心です。

小町
私も家族と連絡方法を事前に決めています。台風の時は電話が繋がりにくくなることが多いので、まずはメッセージアプリで連絡を取り合うことにしています。また、スマートフォンの充電が切れないように、携帯充電器を持ち歩くようにもしています。

宮川
さらに、家族全員が同じ情報を共有できるように、SNSや防災アプリを活用するのも効果的です。また、緊急時には家族全員が同じ避難場所に集まれるように、連絡手段を複数持つことが望ましいです。

司会者
最後に、台風が接近した際の早めの避難についてお話しいただけますか?

宮川
台風が接近すると、強風や大雨が急激に増すため、避難が必要な場合は早めの行動が重要です。特に、高齢者や子ども、体が不自由な方がいる場合は、事前に避難を始めることが推奨されます。また、避難の際には無理をせず、安全なタイミングで行動することが大切です。

小町
私も、台風が接近する前に早めの避難を心掛けています。特に、夜間の避難は危険が伴うので、日中の明るいうちに行動することが重要だと感じています。また、避難する際には、必ず非常用持ち出し袋を持っていくこと、そして家族全員が一緒に避難できるようにすることが大切ですね。

宮川
そうですね。避難のタイミングを見極めることが、家族の安全を守るために重要です。また、台風が去った後も、二次災害のリスクが残っている場合がありますので、油断せずに行動することが求められます。


司会者
本日は、台風接近時に今すぐ始めるべき対策について、小町さんと宮川さんにお話を伺いました。台風は自然の脅威ですが、しっかりとした備えをしておくことで、その影響を最小限に抑えることができます。お二人とも、ありがとうございました。

小町
ありがとうございました。皆さんも、台風が接近する前に、ぜひ今一度、対策を見直してみてください。

宮川
ありがとうございました。備えを万全にして、安全に過ごしてください。