• 人が集う場所だからこそ、未来につながる備えを。

防災はめんどくさい人ほど読んでほしい、ズボラ防災のススメ

防災ってめんどくさい。準備するものが多そうだし、どれを買えばいいか分からないし、保管場所も困るし、何より時間がない。
そう思っている人は少なくありません。
でも、それはあなただけではありません。

むしろ、防災が苦手、めんどくさい、後回しにしてしまうという人ほど、ズボラ防災という考え方を知っておくべきです。
完璧を目指さず、自分にとって必要最低限の備えを、ゆるく、楽に、でも確実に整えていく。
それがズボラ防災です。

この記事では、面倒くさがりな人でもすぐ始められて、しかも続けられる、リアルに使える防災のコツを紹介します。

防災は「完璧主義」じゃ続かない

防災の話になると、防災リュックをきちんとそろえたり、備蓄を7日分以上準備したり、家中の家具を固定したりと、つい完璧を目指してしまいがちです。
でも、それができなくて手が止まっているなら、方向性を見直してみましょう。

防災において大事なのは、完璧な備えではなく、実際に行動に移せることです。
防災がめんどうに感じるのは、やることが多すぎて、優先順位が分からないからです。
だったら、まず1つだけ始めればいいのです。

例えば、水を1本多めに買っておく。
コンビニでレトルト食品をひとつ余分に買う。
カバンに携帯トイレを1つ入れておく。
それだけでも、立派な備えになります。

ズボラ防災の基本は「ついで」と「いつもの」

ズボラ防災では、日常の延長で防災を考えるのが基本です。
特別なことをしようとせず、普段の買い物や行動の中でちょっとだけ意識を変えるだけで、防災力はぐっと高まります。

例えば、いつも買うカップ麺を1つ多めにストック。
使ったら買い足すだけのローリングストックにすれば、賞味期限切れの心配も不要です。

また、スマホのモバイルバッテリーを防災グッズだと意識するだけでも変わります。
充電式の懐中電灯や、普段から使えるLEDランタンなどは、わざわざそろえなくても「便利な生活用品」として使えます。

つまり、防災グッズを買い足すのではなく、「普段使っているものを、ちょっと工夫して防災に活かす」というのがズボラ防災の極意です。

家にあるもので十分なことも多い

よく防災用品のリストが出てきますが、全部そろえようとするとキリがありません。
でも、実は家の中にはすでに防災に使えるものが意外とあります。

段ボールは簡易トイレの枠に使えるし、レジ袋は応急処置や靴カバーになります。
サランラップはお皿に敷けば洗い物不要、包帯代わりにもなります。
ティッシュやウェットシートも貴重品です。

特別な道具がなくても、アイデアと工夫でなんとかなる。
それが、めんどくさがりさんでも取り組める防災の基本姿勢です。

防災は「やらない理由」より「できる方法」を探す

人は誰でも忙しいし、めんどうなことは後回しにしてしまいます。
でも、災害は待ってくれません。
だからこそ、「備える時間がない」ではなく、「この生活の中で何ができるか」を考えてみてください。

例えば、洗濯の合間に防災リュックの中身をちょっと確認する。
寝る前にスマホの充電をチェックする。
たった1分でも、意識が変われば行動も変わります。

ズボラ防災は、毎日を無理なく過ごしながら、いざという時に命を守るための準備を自然に整える方法です。

まとめ

防災は、めんどくさいと思っている人にこそ向いています。
なぜなら、完璧を求めないからこそ、無理なく続けられるからです。
ズボラ防災は、いつもの暮らしの中で、ほんの少し意識を変えるだけで始められます。

水を1本多く買うことから。カバンに携帯トイレを入れることから。
完璧じゃなくていい、やらないより、ちょっとやったほうがいい。
それだけで、あなたと家族の命を守れる確率は大きく変わります。

まずは、今日できることを1つだけ。
ズボラでも大丈夫。
むしろ、そのゆるさこそが、続けられる最強の防災になるのです。