都内のタワーマンションは巨大地震にも耐えられる?

都内のタワーマンションは巨大地震にも耐えられる?

首都直下型地震や南海トラフ地震などの巨大地震の発生が懸念される中、都内のタワーマンションの耐震性が気になる人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、都内のタワーマンションは巨大地震にも耐えられる可能性が高いと言えます。

なぜなら、都内のタワーマンションは、建築基準法で定められた耐震基準を満たした上で建設されているからです。

建築基準法では、高さが60メートルを超える建物は、国土交通大臣の認定を受けなければ建築できません。

この認定を受けるためには、地震の揺れに耐えられる構造であることを証明する必要があります。

そのため、都内のタワーマンションは、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの巨大地震を想定した耐震設計が行われています。

具体的には、以下の3つの構造が採用されています。

耐震構造

建物の柱や梁を太くしたり、鉄骨や鉄筋コンクリートなどの強度の高い材料を使用したりすることで、耐震性を高める方法。

制振構造

建物にダンパーなどの装置を設置して、地震の揺れを抑える方法。

免震構造

建物と地面の間にゴムやオイルなどの装置を設置して、地震の揺れを伝達させない方法。

もちろん、巨大地震が発生した場合、建物に損傷や被害が生じる可能性はゼロではありません。

しかし、都内のタワーマンションは、他の建物に比べて耐震性が高く、倒壊や崩壊のリスクは低いと言えるでしょう。

長周期地震動とは?

長周期地震動とは、地震のエネルギーが長周期にわたって継続して伝播する地震動のことです。
地震の揺れは、主にP波とS波の2種類で伝播します。P波は地震の発生からすぐに到達しますが、S波はP波よりも遅く、かつ長周期の揺れを伴います。

長周期地震動は、地震の揺れの中で最も大きな被害をもたらす可能性があります。
その理由は、長周期の揺れは建物などの構造物を揺らし続けるため、倒壊や損傷のリスクが高まるからです。

長周期地震動は、地震の揺れが長く続く地震動です。
一般的な地震動は、揺れが短時間で収まりますが、長周期地震動は、数十秒から数分間続くこともあります。

タワーマンションの高層階になるほど、揺れは大きくなります。

長周期地震動は、長くゆっくりとした揺れで、大きな地震の時に発生しやすいのが特徴です。
震源地から遠い場所にも揺れが伝わり、マンションなど高層の建物と共振して、建物が長く大きく揺れることがあります。