迷探偵ルナの防災事件簿 避難所運営の嘘 第2話(全6話)

迷探偵ルナの防災事件簿

避難所運営の嘘 第2話(全6話)

「それは・・・それは・・・」

ルナは言葉に詰まった。

彼女は自分の妄想に囚われていた。

彼女は自分の頭の中で様々なシナリオを想像した。

「この学校が避難所になってるのは、先生の陰謀だ」

「先生は地震対策委員会の委員長として、学校に耐震工事をさせる計画を立てていた。しかし、その工事費の一部を横領しようとしていた」

「先生は地震を利用して、学校に避難者を集めようとした。そして、避難者から金や物品を巻き上げようとした」

「先生は避難所として十分な設備や人員を備えていない学校を選んだ。そうすれば、避難者の管理や監視が緩くなり、彼の悪事がバレにくくなるからだ」

「先生は警備員やボランティアとして、自分の仲間を学校に送り込んだ。彼らは先生の指示に従って、避難者から金や物品を奪った」

「先生は私に気づいた。私が防災マニアであり、迷探偵であることを知っていたからだ。私が彼の陰謀に気づく可能性があったからだ」

「先生は私を止めようとした。私を学校から追い出そうとした。私を罠にかけようとした」

ルナは自分の推理に満足した。

彼女は警備員に睨みつけた。

「あなたも先生の仲間なんですね」

ルナはそう言って、警備員に問い詰めた。

警備員は驚いて、後ずさった。

ルナは自分の妄想から解放された。

 

つづく

この小説はフィクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。