防災に関する言い伝え:北海道
防災に関する言い伝えとは、先人の経験や知恵から生まれた、災害を予防・軽減するための知恵や教えです。
日本には、地震や洪水、台風などの自然災害が多く発生する地域が多く、古くから人々は災害に備えてさまざまな言い伝えを残してきました。
これらの言い伝えは、必ずしも科学的に証明されているわけではありませんが、先人の経験や知恵が詰まっており、防災のヒントになるものも多くあります。
例えば、地震が来たら竹やぶに逃げろという言い伝えは、竹やぶは倒れにくいことや、地盤が比較的安定していることから、地震の際に安全な場所と考えられてきました。
また、ハチが低いところに巣を作ると台風が多いという言い伝えは、ハチは台風の接近を察知して低い場所に巣を作ることから、台風の予知につながるのではないかと考えられています。
現代では、地震や台風の予測技術が進歩し、防災に関する知識や情報が広く普及しています。
しかし、いまだに自然災害は発生しており、私たち一人ひとりが災害に備え、被害を最小限に抑えることが大切です。
防災に関する言い伝えを知っておくことで、災害への備えをより充実させることができるでしょう。
以下に、北海道の防災に関する言い伝えを紹介します。
※「言い伝え」は、学術的な裏付けがないものもあります。
堤防へヤナギを植える。
留萌市
ヤナギの根を張らす事により、堤防に強度を与え、河川を保護する。
地震がきた、高台へ逃げろ。
奥尻町
津波による被害から逃げるための教訓。
避難路の確認を日常の合言葉に。
奥尻町
家族で災害時の避難路の確認、待ち合わせ場所の確認を常にしていくための教訓。
地震が発生したらすぐにドアを開こう。
奥尻町
玄関が唯一の逃げ道になりがちなので、逃げ道の確保をしておくという教訓。
避難は徒歩がいちばん。
奥尻町
車が立ち往生すると避難活動の妨げとなるという教訓。
火の始末はそれぞれの義務
奥尻町
地震後の火災はみんなが火の始末を心がけることとした教訓。
アイヌ同士の大きな争いが起き、湧別アイヌは遠軽町瞰望岩の砦まで追い詰められていたが、夜半の暴風雨で湧別川が大洪水を起こし、勝利寸前だった十勝アイヌを全滅させた。
上湧別町
湧別川は雨が降ればたちまち氾濫する。屯田入植後も例年のように悩まされたが、その後の徹底した治水対策に活かされた。
地震雲(飛行機が通過した後のような直線上の雲など)が空に出たらその何日後かに地震がくる。
別海町
地震発生への警戒を促す前兆現象を示すもの
※地震雲に科学的根拠はありません。詳しくは、こちらをお読みください。
ネズミが家屋から逃げるとその家屋は火災に遭う。
別海町
火災への警戒を促す前兆現象を示すもの
まとめ
防災に関する言い伝えは、現代の防災対策にも役立つものです。
先人たちの知恵を学び、災害から身を守るための知識や行動を身につけましょう。