からし蓮根とは?
画像提供元 : 尚絅大学生活科学部 守田 真里子氏
熊本県の郷土料理である「からし蓮根」は、茹でた蓮根の穴に辛子味噌を詰めて油で揚げた料理です。
シャキシャキとした蓮根の食感と、鼻にツーンと抜ける辛味が特徴で、熊本県のソウルフードとして親しまれています。
からし蓮根の歴史
熊本藩主細川忠利は生来病弱で、ある時前任地(小倉藩領)である豊前国耶馬渓羅漢寺の禅僧・玄宅が忠利を見舞った時に、蓮根を食べるよう勧めました。
そこで藩の賄方であった平五郎が、加藤清正が熊本城の外堀に非常食として栽培していた蓮根の穴に和辛子粉を混ぜた麦味噌を詰め、麦粉・空豆粉・卵の黄身の衣をつけて菜種油で揚げたものを忠利に献上しました。
蓮根を輪切りにした断面が細川家の家紋(九曜紋)と似ていたことから門外不出の料理とされていたという伝説もあります。
からし蓮根の作り方
からし蓮根の作り方は、以下のとおりです。
材料
れんこん 7~9本(1kg)
麦味噌 500g
粉からし 20~23g
小麦粉 300g
ウコン(食用色素・黄) 少々
水 350ml
揚げ油 適量
作り方
1.れんこんは金属のたわしなどで、きれいに洗う。
2.鍋にたっぷりの湯を沸かし、沸騰したられんこんを入れて10~13分ゆで、ざるにとってさましておく。(固めにゆでる)
3.ボウルに麦味噌と粉からしをよく混ぜ合わせる。
4.3のからし味噌のなかにれんこんを立てて入れ、回すようにして、味噌をれんこんに詰めていく。(全部の穴から味噌があがってくるまで)
5.余分な味噌はとりのぞき、ざるに立てて6~7時間おく。
6.小麦粉、ウコンを水に混ぜて、固めの衣をつくる。
7.れんこんをきれいに拭き、れんこんの中心より少し上に竹串を刺し衣の中に入れ、天ぷらを揚げる要領で180℃位の油でじっくり揚げる。(油の温度は180℃以上にならないように注意する)
レシピ提供元名 : 「くまもとのふるさとの食レシピ集 上巻」(熊本県)
食べ方
・そのまま食べる。
・醤油やマヨネーズをつけて食べる。
・サンドイッチやハンバーガーに挟んで食べる。
・チーズ焼きにする。
・コロッケにする。
まとめ
熊本県の郷土料理である「からし蓮根」は、シャキシャキとした食感と、鼻にツーンと抜ける辛味が特徴です。
ぜひ、熊本を訪れた際には、からし蓮根を味わってみてください。